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ホームページの保守って必要?作って終わりじゃない!費用相場や作業内容について解説

ホームページの保守って必要?作って終わりじゃない!費用相場や作業内容について解説

企業や店舗のホームページは制作し、公開して終わりではありません。セキュリティ対策や検索順位のアップのためには、メンテナンスをはじめとしたホームページの保守作業が必要です。とはいえ「ホームページの保守作業として何をすればいい?」「ホームページの保守の方法が分からない」といった人も多いですよね。

この記事では、ホームページの保守の重要性や保守の作業内容、さらにホームページの保守を依頼する場合の相場と依頼できる内容を解説します。ホームページのメンテナンスや改修でお困りの際に、ぜひ参考にしてください。

ホームページの保守って必要なの?

ホームページの保守って必要なの?

ホームページ公開後、以下の理由で保守が必要です。

  • サーバーやドメインの契約を更新し、ホームページを公開し続けるため
  • ホームページのセキュリティ対策のため
  • ホームページで提供する情報を適切なものにするため

ホームページの保守を怠ると、サーバーやドメインの契約が切れてホームページが表示されなくなります。システムが古いままではセキュリティの脆弱性が発生し、ホームページが危険にさらされることにもなるでしょう。

閲覧者へ適切な情報を提供するためにも、ホームページの保守は必須であることを覚えておきましょう。

ホームページのセキュリティ対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ホームページのセキュリティ対策の重要性を昨今の情勢を踏まえて解説します

ホームページのバージョンアップやセキュリティ対策といった「保守」だけでなく、サイトを更新する「運用」も必要です。たとえばホームページに掲載されている情報が古いままでは、閲覧者に誤解を与えたり、信頼を失わせたりといった原因となります。ホームページデザインの見直しやコンテンツの更新などの継続的な運用も、ホームページ公開後に必要です。

定期的なメンテナンスが必要!ホームページを維持していくための保守内容

定期的なメンテナンスが必要!ホームページを維持していくための保守内容

ホームページを維持するために必要となる、保守の具体的な作業内容を順に解説します。

ドメイン・サーバーの管理

ドメイン・サーバーの管理はホームページの保守で必要不可欠な作業です。ドメイン、サーバーともに定められた期間契約して利用するため、契約更新や利用料の支払いを忘れると、ホームページが表示されなくなってしまいます。

ドメインとは「.com」「.co.jp」「.org」などの種類があるホームページの住所のようなものです。サーバーとはホームページのソフトウェアやシステムの情報、ファイルの保管や閲覧者から要求された情報を提示するなどの役割を担っています。いずれもホームページの公開には必要不可欠であり、定期的な契約の更新や利用料の支払い、管理が必要です。

SSLサーバー証明書の更新

SSLは「Secure Sockets Layer(セキュア ソケット レイヤー)」の略で、インターネット上でやりとりするデータを暗号化して送受信する仕組みを指します。クレジットカード番号や口座番号などの個人情報や機密情報をWeb上でやり取りする場合、SSLサーバー証明書の発行は必要不可欠です。SSL化されていない状態のWebサイト上で情報の送受信をすると、ログインIDやパスワード、クレジットカード番号などの情報が盗まれるなどのリスクが発生します。

サーバー会社に申し込むとSSLサーバー証明書が発行され、ホームページがSSL対応になります。SSL対応されたホームページのURLは「https://」からはじまるのが特徴です。2018年7月にリリースされたGoogleのWebブラウザ「Chrome 68」以降からは、SSLで暗号化されていないURL「http://」で始まるホームページを閲覧した際に、アドレスバーに「保護されていません」という警告が表示されるようになりました。

SSLサーバー証明書には、有効期限があります。SSLを有効にしてホームページのセキュリティ対策を行うためにも、ホームページ公開後のSSLサーバー証明書の更新が必要です。

SSLについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

SSLとは?目的や重要性をセキュリティ対策の観点も踏まえてわかりやすく解説

CMS・プラグインのバージョンアップ

CMSとは「Contents Management System(コンテンツ マネジメント システム)」の略で、ホームページのコンテンツを一時保存や管理できるシステムを指します。代表的なCMSとしてあげられるのがWordPressです。

WordPressなどのCMSをホームページ構築で導入している場合、仕様変更やバージョンアップにともなう対応が必要です。仕様変更やバージョンアップに対応しないままでいると、コンテンツが表示されなくなる、セキュリティの脆弱性が発生するなどのトラブルの原因となる可能性があります。

CMSを使ってホームページやコンテンツを構築している場合、機能追加などの役割を果たすプラグインを同時に取り入れている場合が多いでしょう。プラグインもCMSと同様、最新の状態への更新が必要です。

CMSは更新したもののプラグインは更新していない、という場合さまざまな不具合が発生する可能性があります。CMSとプラグインを最新の状態にするためにも保守作業は必須です。

PHPのバージョンアップ

PHPとはホームページを構築するHTMLに埋め込んで使用できる、オープンソースの汎用スクリプト用語です。PHPを使ってホームページを構築している場合、定期的なバージョンアップが必要になります。PHPを古いバージョンのままにしておくとセキュリティ上の脆弱性が生まれ、ホームページが危険にさらされる原因にもなるからです。

ただしPHPをバージョンアップしたことで、CMSやプラグインとの互換性がなくなりホームページが表示されなくなるなどの不具合が発生することがあります。PHPのバージョンアップを行うときには、現在のCMSやプラグインがPHPの最新バージョンに対応しているかの確認と、対応していないときの対策が求められます。そのため、PHPのバージョンアップには専門的な知識が必要です。

SNS等の外部サービスの仕様変更対応

TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSや、その他の外部サービスとホームページを連携して運用している場合、SNSの仕様変更やバージョンアップへの対応が必要です。SNSの仕様変更やバージョンアップへスピーディに対応できない場合、リアルタイムで発信した情報がホームページに反映されない、一部の機能が利用できなくなったなどの不具合が発生します。

また、SNSそのものがサービス終了となった場合はホームページの連携を解除するために、必要に応じた改修などの作業も必要です。

新しい端末およびブラウザでの表示崩れの修正

ホームページの閲覧には、PCやスマートフォンなどの端末(デバイス)と「Google Chrome」「Microsoft Edge」「Safari」などのブラウザが用いられています。最新の端末が発売されたときや、各ブラウザのバージョンアップが行われた場合は、ホームページも最新の仕様に対応できるようにしなければいけません。

最新の各端末やブラウザを使用し、ホームページが正常に表示されるかの確認、必要に応じた修正作業が必要になります。

サーバー・CMSのセキュリティ対策

サーバーやCMSの脆弱性を狙ったサイバー攻撃からホームページを守るために、以下のようなセキュリティ対策を行います。

  • ファイアウォール機能
  • IDS(不正侵入検知システム)
  • IPS(不正侵入防止システム)
  • ログインを2段階にするBasic認証
  • ログインの失敗回数を制限
  • 画像認証の追加 など

サイバー攻撃の手法は年々巧妙化しています。今までの対策ではセキュリティを突破されてしまい、ホームページからのウイルス感染や情報漏洩などのリスクが発生するかもしれません。ホームページのセキュリティ対策を正常に運用するためにも、定期的な保守や点検、必要に応じたセキュリティ対策の見直しが必要です。

監視・不具合時の対応

「ホームページが表示されない」「メール機能が使えない」などホームページ上で突然トラブルが発生することがあります。ホームページが正常に機能しているか監視を行うとともに、不具合が発生したときに対応を行うことも、ホームページの保守作業に含まれます。

トラブル発生時や緊急時に、スピーディかつ適切な対応ができる体制を整えておくことも求められます。

SEO対策にも!ホームページを運用するための保守内容

SEO対策にも!ホームページを運用するための保守内容

ホームページを公開し続けるためには、サーバーやドメインの更新、セキュリティ対策やトラブルへの対処といったホームページの保守だけでなく、ホームページを必要に応じて更新する「運用」も必要です。ホームページの運用の必要性や具体的な作業内容を解説します。

テキストや画像などのコンテンツの更新・修正

ホームページに掲載されているテキストや画像などのコンテンツの更新など、必要に応じた修正は定期的に行う必要があります。コンテンツを更新せずそのままにしているホームページは、「掲載されている情報が古く信用できない」「ホームページが放置されている」といった印象を与えてしまい、閲覧者の足が遠のいてしまう可能性が高いです。また、検索エンジンからの評価も下がってしまうため、検索結果上位に表示されずアクセスが減ってしまう原因にもなります。

コンテンツは更新頻度だけでなく、品質の高さも評価の基準となります。コンテンツの質を上げるために、文章作成や写真撮影を専門業者へ依頼する企業も多いです。

アクセス解析・分析

ホームページを作成する目的には、「新規顧客の獲得」「商材の売上増加」「ブランディング」などさまざまなものがあります。目的を達成するために必要なのが、アクセス解析やデータの分析です。

アクセス解析やデータの分析には、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleなどのツールを使用します。アクセス解析によって得たデータを分析することで、ユーザーのニーズが把握できるでしょう。ホームページの目的を達成するために、ユーザーニーズをふまえて、ホームページやコンテンツの改善や更新を行います。

ホームページ保守にかかる費用の相場

ホームページ保守にかかる費用の相場

ホームページの保守や運用には、費用が発生します。費用は自社のみで対応するか、制作会社に依頼するかに加え、行う保守の範囲によっても大きく変動します。

ホームページ保守にかかる費用の相場別の保守内容を順に解説していきます。

【5,000円~10,000円】最低限の維持を自社で管理する費用相場

「5,000円~10,000円」の費用でできる保守の内容は、サーバー・ドメイン・SSLサーバー証明書など、ホームページの維持のために必要となる最低限のものです。サーバーやドメイン、SSLなどの管理は基本的に自社で行います。サーバー構築やドメイン取得、SSLサーバー証明書の更新に関する専門的な知識が必要です。

ホームページの保守はサーバー・ドメイン・SSLの必要最低限の保守のほか、セキュリティ対策やコンテンツの更新などもあります。その他の保守についても自社で行うか、制作会社などに依頼するかを決めなければいけません。

【10,000円~30,000円】一般的な管理の費用相場

「10,000円~30,000円」の費用では、ホームページを維持するための必要最低限の管理や更新に加えて、コンテンツの更新や改善などを外部へ依頼できます。一般的なホームページの保守管理にかかる価格帯と考えておきましょう。

対応範囲は依頼する制作会社によって異なります。一般的には必要最低限の管理と更新、さらに月に数回または数時間程度のコンテンツ修正や改善などが含まれます。万が一のトラブルが発生した場合に、対応をしてくれる制作会社もあるでしょう。

ただし、コンテンツの大幅な修正や追加が必要な場合は別途費用が発生する可能性が高いです。

【30,000円~100,000円】包括的な保守を依頼する場合の費用相場

「30,000円~100,000円」の費用では、コンテンツの更新からトラブルや障害への対応まで、ホームページの包括的な保守業務を依頼できます。制作会社によっては、アクセス解析と分析による月次パフォーマンスをレポートとして出力してくれるところもあるでしょう。

ただし、依頼する制作会社によって作業内容と対応範囲が異なります。依頼前に具体的な作業内容と範囲について確認しておきましょう。

【100,000円~】集客のために本格的な依頼する場合の費用相場

「100,000円~」の費用では、ホームページの包括的な保守作業に加えて、集客やホームページで売り上げを上げるためのコンサルティングの依頼もできます。SEO対策やコンテンツマーケティングなどの具体的な施策へのアドバイスも受けられます。

制作会社によっては、ホームページの制作と保守運用、さらに集客支援を一貫して行っているところもあります。ただし、「ホームページの制作や保守管理は制作会社に」「集客施策はWebマーケティング会社に」といったように、依頼する内容に応じて複数の依頼先へ依頼する企業もあるでしょう。

集客支援も行っている制作会社に一貫して依頼する場合、集約やWebマーケティングに関する知見が十分にあるかどうかを確認しておくのも重要です。

プロに任せるのが安心!

ホームページを運用しているとさまざまなトラブルが発生します。サイト制作や保守運用の知識のあるメンバーがホームページ担当者として在籍している場合は社内で対処できるかもしれませんが、必ずしもそのような企業だけではないでしょう。

ホームページの保守運用の作業には、専門的な知識やスキルが必要となる場合が多いです。さらにCMSやプラグイン、ブラウザのアップデートなどにも対応しなければいけないため、移り変わりの早いWeb業界で最新の情報をつねに追いかけながらホームページを保守運用しなければいけません。

以上のことから、自社内でのホームページの保守管理が難しいと感じる企業も多いです。ホームページの保守管理は予算の範囲内で、ホームページ制作会社などのプロに任せることをおすすめします。

ホームページの保守、運用なら、チームNext!を運営するオニオン新聞社へ

「予算の範囲内で対応をしてくれるところが良い」「保守運用のほか、SEO対策やマーケティングの支援も受けたい」など、依頼したい内容は企業によって異なります。また、大切なホームページの保守運用は信頼できる制作会社に依頼したい、という方も多いでしょう。

ホームページの保守運用の依頼先でお悩みなら、ぜひチームNext!を運営するオニオン新聞社にご相談ください。チームNext!では、ホームページの制作から保守・運用まで一貫してお客様に寄り添う、併走型のサポートやサービスを提供します。

「ホームページの制作から依頼したい」「放置したままのホームページがあり、どこから保守を進めていいか分からない」といったときにも、ぜひお気軽にご相談ください。

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