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MW WP Formが開発終了!代替のプラグイン・フォーム作成ツール5選

MW WP Formが開発終了!代替のプラグイン・フォーム作成ツール5選

WordPressのプラグインとしてリリースされている「MW WP Form」が開発終了となることが2023年9月に開発者より発表されました。現在MW WP Formを使用している方は、MW WP Formの代替となるプラグインや問い合わせフォーム作成ツールを探し、開発終了前に乗り換えすることがおすすめです。

今回の記事では、MW WP Formの開発終了についての情報や、おすすめの代替プラグインやフォーム作成ツールを紹介します。

お問い合わせフォーム「MW WP Form」は開発終了

お問い合わせフォーム「MW WP Form」は開発終了

「MW WP Form」とは、WordPressテーマ・プラグインデベロッパーのキタジマタカシ氏によって開発された、問い合わせフォームのWordPressプラグインです。シンプルなショートコード記述によるカスタマイズ性の高さ、フォーム項目のバリデーションルールの豊富さ、確認画面のサポートに加え、データのデータベースへの保存やグラフ化などの機能を搭載した使い勝手の良さから、個人・法人問わず多くのユーザーから利用されています。

問い合わせフォームとしての高い汎用性やカスタマイズ性を持つ「MW WP Form」ですが、2023年9月開発者のキタジマタカシ氏より、開発終了の方向へ向かうとの発表がありました。

キタジマタカシ氏の公式X(旧Twitter)では「とりあえず、Smart Custom Fields と MW WP Form はクローズに向けて動こうと思います。どちらも公式ディレクトリでのユーザー数が一定を超えていて自分ではクローズできないということみたいなので、ちょっといついつにクローズしますと名言はできませんが、一応そういう方向性でいこうと思います」とツイートされています。

その後続報があり、「MW WP Form」の必要最低限の脆弱性対応とメンテナンスのみ、別の開発者(制作会社)が引き継ぐことが発表されました。ただし、あくまでも現バージョンの脆弱性対応とメンテナンスのみで、新規の開発は今後基本的には行われません。

「MW WP Form」の正式なクローズ日時は2023年10月時点では不明ですが、新規開発は終了しているため、近い将来、脆弱性対応とメンテナンスも終了する可能性が高いです。

開発が終了したMW WP Formを使い続けるとどうなる?

開発が終了したMW WP Formを使い続けるとどうなる?

「MW WP Form」の新規開発は終了となるものの、必要最低限の脆弱性対応とメンテナンスは別の制作会社へ引き継がれることも決まっています。ただし、引継ぎ先の制作会社からは「メンテ継続の宣言は一般ユーザーさんを対象としています。制作会社さんは別のプラグインに移行しましょう」とアナウンスがされました。脆弱性対応とメンテナンスは行われるものの、一般ユーザーを対象としているため、法人ユーザーは別のプラグインへの移行が推奨されています。

また、脆弱性とメンテナンスの対応は引き継がれるものの、今後終了となり「MW WP Form」が完全終了となる可能性も高いです。「MW WP Form」は開発終了発表後もしばらくは使用できますが、今後完全終了となれば、プラグインページも消滅し、ダウンロードもできなくなります。

今すぐ「MW WP Form」を導入しているページが消える、動かなくなる、といったわけではありませんが、今後脆弱性やメンテナンス対応が終了した「MW WP Form」を使い続けていると、PHPや脆弱性セキュリティに関するさまざまな問題が発生する可能性があります。

「MW WP Form」を使い続けることで起きる問題について、具体的に解説します。

セキュリティへのリスク対処がされない

「MW WP Form」は今後プラグインの更新(アップデート)が行われなくなります。そのため、サイバー攻撃や内部不正など、最新のセキュリティへの脅威を防ぐことができません。最新の脅威への脆弱性から攻撃を受け、不正アクセス、ページ改ざん、個人情報の漏洩、別サイトへリダイレクトされるなどの、深刻なトラブルへと発展する可能性も高いでしょう。

特に問い合わせデータを保存できる機能を持つ「MW WP Form」は、フォームの内容や用途によっては顧客の個人情報を内包していることがあります。プラグインのアップデートが行われない「MW WP Form」を使い続けることで脆弱性への攻撃を受け、個人情報が漏洩する可能性もあるでしょう。

個人情報の漏えいが発生した場合には、なりすましやクレジットカードや個人口座の悪用などの個人情報の悪用による深刻な事態になることも予想されます。

WordPressやPHPのバージョンアップに対応されない

一般的に、プラグインは利用先のプラットフォームのバージョンアップが実行された場合、新しいバージョンに対応できるようにバージョンアップが行われます。ただし、開発だけでなくサポートも終了した「MW WP Form」は、今後WordPressやPHPのバージョンアップが行われる際のバージョンアップは行われません。

WordPressやPHPの新しいバージョンに「MW WP Form」が対応できないことから、今後不具合を起こしたり、「MW WP Form」が利用できなくなる可能性があります。

今後やるべきこと

今後やるべきこと

「MW WP Form」を今後も使い続けていると、セキュリティの脆弱性を狙ってサイバー攻撃や内部不正を受けるリスクが高くなるほか、WordPressやPHPの新しいバージョンに対応できないため不具合が起きる可能性もあります。

今後、新規で制作するサイトは「MW WP Form」ではない別のプラグインやツールを使いましょう。既に「MW WP Form」を導入しているサイトはできるだけ早く代替プラグインを検討し、置き換えなどの措置を取る必要があります。

代替プラグインの検討

「MW WP Form」をおもな問い合わせフォームのプラグインとして採用しサイトを制作していた場合は、今後新規サイトへの採用および既存サイトの乗り換えの候補となる代替プラグインを検討しましょう。新規サイト制作の案件別に必要な案件をまとめて、選択肢となるプラグインの特徴を比較し、代替として最適なプラグインを選びます。

外部サービスの導入を検討

問い合わせフォームをWordPressプラグインではなく、外部サービスを導入して設置する方法もあります。WordPressプラグインは「MW WP Form」のように、開発やサポートが途中で終了してしまう可能性があります。有料の外部サービスは開発やサポート終了の可能性が比較的低いです。

継続的にセキュリティ対策をしつつ問い合わせフォームを使用したいときはもちろん、よりたくさんの機能を使いたいときや、問い合わせフォームから収集したデータをWebマーケティングに活用したいといったときにも、外部サービスの導入が向いています。

MW WP Form代替プラグイン・フォーム作成ツール5選

MW WP Form代替プラグイン・フォーム作成ツール5選

「MW WP Form」の代替プラグインを探しているがどれを選んでいいか分からない、代替プラグインを探す時間がない、といった方のために「MW WP Form」の代替としておすすめのプラグインとフォーム作成ツールを5つ紹介します。それぞれのプラグインとツールによって特徴やメリットが異なるため、サイト制作の要件によって使い分けるのがおすすめです。

1. Contact Form 7

Contact Form 7
引用:Contact Form 7公式プラグインページ

「Contact Form 7」とは、問い合わせフォームが制作できるWordPressプラグインです。「MW WP Form」と同じく多くのWordPressユーザーに利用されています。

「Contact Form 7」はソースコードを貼り付けるだけなど簡単に問い合わせフォームの設置が可能です。HTML/CSSの知識のない初心者でも導入しやすい一方、HTML/CSSの知識があればフォームを自由にカスタマイズできる柔軟性の高さもあります。

また、他のプラグインと併用すれば「フォームから送信されたメッセージをデータベースに保存する」などの機能も追加できます。対応しているプラグインの数が多いのも魅力です。開発者が日本人のため、マニュアルページやサポートは日本語で利用できます。

一方で、問い合わせフォーム送信後の確認画面(サンクスページ)は用意されていないため、別途設置する必要があります。

「Contact Form 7」は、以下のような要件におすすめです。

  • 無料でカスタマイズをしたい
  • 確認画面が無くても良い
  • HTML/CSSの知識があり、カスタマイズしたい

Contact Form 7 公式プラグインページはこちら

2. Contact Form by WPForms

Contact Form by WPForms
引用:Contact Form by WPForms公式プラグインページ

「Contact Form by WPForms」は直感的な操作で問い合わせフォームが設置できるWordPressプラグインです。機能は「Contact form 7」と似ていますが、「Contact Form by WPForms」は基本的にドラッグ&ドロップで操作をします。コマンドやソースコード入力などが苦手という方でも、簡単に問い合わせフォームを設置できます。

無料版と有料版があり、無料版では機能が制限されますが、お問い合わせ後のページ遷移やメッセージ表示の設定、ユーザーへの自動返信機能などは利用可能です。「reCAPTCHA」を導入すればスパム対策が可能ですが、reCAPTCHAとの連携作業が必要です。

「Contact Form by WPForms」は、以下のような要件におすすめです。

  • シンプルな問い合わせフォームを無料で作成したい
  • 手軽にフォームを作成したい

Contact Form by WPForms 公式プラグインページはこちら

3. Snow Monkey Forms

Snow Monkey Forms
引用:Snow Monkey Forms公式プラグインページ

「Snow Monkey Forms」は、ブロックエディタに対応しているWordPressプラグインです。ブロックエディタはサイトのテキストや画像をブロック単位で編集できるWordPressの機能で、HTMLやCSSの知識がなくても簡単にサイトの編集ができます。

テンプレートが用意されているため簡単にフォームを作成できるほか、確認/完了画面も簡単に作って設置できます。ただし、確認/完了画面と入力画面がすべて同じページのため、デフォルトではアクセス解析ツールなどで「問い合わせ完了」をコンバージョン数として計測しにくいデメリットがあります。問い合わせ完了のコンバージョン数を計測する場合、「完了メッセージが表示されたら」などの計測条件の設定が必要です。

「Snow Monkey Forms」は、以下のような要件に向いています。

  • 確認/完了画面を簡単に作りたい
  • カスタマイズをしなくても問題ない
  • ブロックエディタを導入している

Snow Monkey Forms 公式プラグインページはこちら

4. Google Forms

Google Forms
引用:Google Forms公式ページ

「Google Forms」は、Googleから提供されているフォーム作成ツールです。画像や項目などをカスタマイズした問い合わせフォームを、さまざまなデバイスで提供できます。また問い合わせだけでなくアンケートフォームとしても利用可能です。回答の自動集計やグラフによる分析機能も搭載されています。

Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどと同じく共同編集者を追加すれば、項目の設定や追加などの共同作業ができます。フォームを埋め込めば、WordPressで制作したサイトにも表示可能です。SNS上やメールでフォームのURLを知らせてアクセスさせることもできます。ただし、フォームのデザインは決まっておりデザインのカスタマイズ性は低いです。

「Google Forms」は、以下のような要件におすすめです。

  • 無料で簡単に作成したい
  • デザインをサイトにあわせなくても問題ない
  • アンケートフォームとしても使いたい

Google Forms 公式ページはこちら

5. formrun(フォームラン)

formrun
引用:formrun公式ページ

「formrun(フォームラン)」とは、株式会社ベーシックが提供するフォーム作成サービスです。40種類の豊富なテンプレートが用意されていて、問い合わせフォームのほか資料請求、申し込み、アンケート、予約受付、イベント受付などのフォームも作成できます。

クリックだけでフォームを簡単に作成できるほか、問い合わせ対応状況やメール対応状況の確認、GoogleスプレッドシートやオプションでSalesforceへのデータの連携による顧客情報管理やマーケティングへの活用も可能です。チームでフォームの編集やデータ管理も可能ですが、2人以上で利用する場合には有料プランへの加入が必要になります。また、無料プランでは基本的な機能しか使用できません。

「formrun(フォームラン)」は、以下のような要件におすすめです。

  • チームで管理したい
  • 問い合わせなどの業務を効率化したい
  • セキュリティ対策が万全なサービスを利用したい
  • マーケティングに活用したい
  • 有料になっても問題ない

formrun(フォームラン) 公式サイトはこちら

まとめ

「MW WP Form」の開発終了にともなう情報と、「MW WP Form」の代替としておすすめのプラグインやフォーム作成ツールを紹介しました。WordPressでサイトを制作する場合、導入しているプラグインが突然終了となる場合があります。

WordPressを扱う場合、プラグインやアップデートなどに関する情報へのアンテナを常に張り、最適な行動ができるようにするのも重要です。またプラグインを利用するときには、慣れたプラグインのみを使い続けるのではなく、新規案件の制作時、都度案件に最適なプラグインを探して導入することをおすすめします。

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